パイ日和・おまけ
オーレリー『オペラ』『ガトーバスク』『エピス』
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作成日時 : 2008/02/05 22:59
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京都・錦市場から一本北の蛸薬師通りにある「オーレリー」さん。
主張の強い生ケーキが並ぶ、本格的なフランス菓子の名店として有名なお店です。伝統のある定番菓子にひと味加える、個性の強さが評判です。
●『オペラ』 3.7×6.5cm 高さ3cmほど。
下からアルコールとコーヒーシロップを染みさせたスポンジ生地、カフェクリーム、スポンジ、ガナッシュ、スポンジ、カフェクリーム、チョコレートのカヴァー。
定番通り小さな金箔が飾られています。
こちらのケーキとしてはめずらしく成形が若干乱れていますが、味にはまったく影響がありません。
スポンジに染ませてあるアルコールがラム酒かコーヒーリキュールかはっきりしないほど、コーヒーの風味が強く、しっかり苦味を利かせています。アルコールの強さも辛みを感じるほどです。
大人のケーキ、強い味わいです。ファミリー向けに迎合するようなところがまったくありません。潔い苦味、そして辛み。なんだか嬉しいですね。
強い“オペラ”。 そう、ヴェルディの“ドン・カルロ”や“運命の力”が頭の中で響いてきます。
●『ガトーバスク』 辺6.5cm 高さ4.5cm強ほど。
フランスとスペイン国境地帯、ピレネー山脈に位置するバスク地方。
いまも分離独立運動が盛んなところです。力自慢の山男たちでも有名ですが、グルメとしても名を馳せています。
そこの伝統菓子ですからまずかろうはずもありません。
こちらのものはラム酒風味の強いカスタードがたっぷり入った、リッチなもの。
カスタードにはヴァニラビーンズもたっぷり入っています。
外側の生地は柔らかなビスケット生地のようなもの、比較的しっとりした仕上がり。
なかに流し込むのは、普通、クレームダマンドとカスタードを合わせたクレームフランジパーヌが多いようです。がこちらは、クレームダマンドにさらにマジパン(?)を合わせたような重くどっしりしたクリームにカスタードを合わせているのでしょうか。そのせいなのかリッチな味わいです。
素朴な地方菓子もほんの少し手を加えることで、すごく豊かになるものですね。
生地の味わいを楽しむ地方菓子らしさが失われてしまう一抹の寂しさはありますが、同時に二つは求められませんから。これがオーレリーさんらしさ、ということでしょう。
●『エピス』 径7cm 高さ2cm 40gほど。
南仏に多い“パン・デピス”と捉えていいのでしょうか。
お聞きしたところでは、香辛料はシナモンやショウガのほか色々とのこと。トッピングにヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、さらに彩りのためか懐かしいドレンチェリーやアンゼリカも加わっています。
こちらのお菓子としては大人しい味わい。香りもこれでもかではなく、シナモンははっきり分かりますが、ショウガは後口にフッと香ったかなと思う程度。
その代わり、ナッツ類が芳ばしくその他の香りを覆っている感じです。ナッツが主役の焼菓子と考えれば、よく出来た美味しいお菓子です。
シェフ昼田さんの強い信念を反映して、どのケーキも力強い個性を発揮しています。コーヒーの風味にしても、ラム酒にしても遠慮なくたっぷり使って、ほかにはない明確な個性をケーキに吹き込んでいます。
薄味好きの方や、ファミリー層にはお薦めしませんが、はっきりしたものが好きな方には絶対的なお店だと思います。
●『オペラ』450円 『ガトーバスク』420円 『エピス』220円
●「オーレリー」
京都市中京区蛸薬師麩屋町南東角 TEL075-211-8851 定休日/月曜
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