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パイ日和・おまけ
ニニキネ『ピエモン』
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作成日時 : 2008/09/02 22:00
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岡山市西川原に本店を持つ「ニニキネ」さん。
3年前にオープンしたばかりですが、翌年には山陽新聞本社新社屋オープンにともなって1階に入居。同時にセカンドブランド「イワハナ」も隣にオープンさせています。まさに昇竜の勢い。
ホテル・ニューオオタニ大阪から山口大介さんをシェフに招聘しての展開。ショーケースのケーキはどれも見目麗しくシャープな姿をしています。地域性やファミリー層などを意識せず、やりたいことをやるという潔い姿勢を貫いているように窺えました。
●『ピエモン』 2.5×11cm 高さ4.8cmほど。
底からヘーゼルナッツのダックワーズ、ヘーゼルナッツ風味のガナッシュ、ミルクチョコの生チョコ、ミルクチョコの薄板、ミルクチョコクリームを波状に絞ったもの、ミルクチョコの薄板、ミルクチョコクリームを波状に絞ったもの、ミルクチョコの薄板。
波状の隙間に、自家製のトマトとオレンジのジャムをほんの少し隠し味に。
ほ〜っ、どの角度から見てもエッジのきいた線、キリッと美しい姿、ほれぼれします。
けっこうお腹いっぱいだったのですが、この姿を見て食べずにはおれませんでした。そして食べて大正解。
ダックワーズ生地のカリカリッとしたヘーゼルの食感と風味、そしてヘーゼル風味のチョコ。なんとも、ヘーゼルの魅力全開です。と同時に、ミルクチョコ(ヴァローナのジバララクテ)の優しさと深み。そして追い打ちをかけるように、フッと香ってくるオレンジの爽やかさ。
残念ながらトマトの風味はよく分かりませんでした(オレンジの酸味に奥行きを与える役割?)が、挑戦的な鋭さと落ち着いた気品の両方を兼ね備えている素晴らしさ。久々にチョコレートケーキで唸ってしまいました。
最近はどのお店も腕を上げていて、チョコレートケーキは激戦白熱。少々の工夫ではほとんど差が付かないというのが現状。着地点をよほど明確に思い描いていないと、スッキリと印象に残るケーキを作れないのではないでしょうか。
その点、この『ピエモン』はヘーゼルの芳ばしさとミルクチョコの優しさの組合わせというシンプルな目標がはっきりしています。その上で、それぞれの個性を磨き、単調に終らないための工夫をチラホラと配していった創作の道筋がはっきりと想像できるではないですか。う〜ん、いいですねぇ。
女性スタッフの感じもとても良く、気をよくしてイートインすると、お皿は備前焼。
そして、『蜂蜜を使ったアイスケーキ』がサービスで付いてきました。飲み物にプチフールが付いてくるところはよくありますが、飲み物を取らなくても(カフェのはしごをしたせいかお茶でお腹ががぶがぶ状態)、サービスしてくれたのが嬉しかったですね。それもサービスサイズというにしては大きなサイズ。
びっくりしたことに、この『アイスケーキ(スポンジにアイスクリーム)』がただのサービス品ではなかったのです。プロヴァンス産の蜂蜜だそうですが、たっぷりと使ってあるようで、とても濃厚な香り。ちょっと噎せ返るという言葉を使いたくなるほど。
これはけっこう好き嫌いがあるのでは? 隣の若夫婦は最初は喜んでいましたが、けっきょく残していました。普通、サービスで全員に提供するものは当たり障りのないものにしがち。食べる側は選べませんからね。
ところが、この尖った味の指向は、お金を取らない商品だから残されてもいいと覚悟を決めて、自分が美味しいと思う味をストレートにぶつけてきている潔さを感じます。美味しさもさることながら、その強い姿勢に共感を覚えました。
●『ピエモン』578円
●「ラトゥリエ ドュ ニニキネ(瓊々杵)山陽新聞社店」
岡山市柳町2-1-1山陽新聞本社ビル1階 TEL086-803-8203 定休日/不定
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