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以前、三宮にあった時代にちょくちょく行っていた、スパイスレストラン「ぶはら」。 たしか震災後、お父さんが亡くなり、息子さんが引き継ぎ、阪急電鉄岡本駅から南西へ5分ほど、山手幹線沿いに移転した。それ以来、どういう訳か、行きたいと思いつつ、ご無沙汰つづき。 今回、ようやく念願を果たして、憧れの味と再開してきた。 ●『若鶏のムルギカリー』 ここのカレーの素晴らしさは鶏のスープがよく出ているとか、塩加減を強くすることで誤魔化したりしていないとか、ほかの店では重要な論点になるような部分など、もはや瑣末なことで、なにを置いてもまず、スパイスの鮮度、爽やかな刺激が気持ちよく目に抜けて行くような涼やかさ。それに尽きるだろう。 一般のカレー店がカレーと名乗っているのにたいして、ここはスパイス料理。 マサラを購入するのではなく、すべてスパイスの原型で購入し、使用ごとにあらたに碾いている。その瞬間に立ちのぼる活発なエッセンスのすべてが、鍋に注ぎ込まれ、そのままテーブルまでやってくるような感じ。 カレーがスパイス料理であることをあらためて実感した瞬間。幸せを香りと共に胸いっぱい吸い込んだような充実感に満たされる。 ●『エビのギュベッジ』 こちらは一転して、エビの旨味で悶えてしまいそうになる。ほとんど麻薬的な味わい。魔味という言葉もあるけれど、使ってもいいだろう。 スパイスを少し控えめにして、エビの濃厚だけど繊細な味わいを存分に引き出している。見事というしかない。 かつてのほうが、さらにエビの脂がたっぷりしみ出して皿が淡い赤色の脂に覆われ、もっとエビまみれ、といったはしたない言葉を使いたくなるほどだったような記憶があるが、記憶は美化される、ということもあるので、断言はできない。 言えることは、今もなお、一頭地を抜く水準の高さ、他店では味わうことのできない美味ということ。 次回は、ゆっくり時間をさいて、ほかのメニューも食べようと心に誓う。 ランチのラストオーダーが終った、ぎりぎりの時間に入店。ランチメニューはすでに売り切れていて、単品でもよければという条件で入店。 ほかにピタパン、サフランライスを取る。ほかにピクルスとレーズンも。これらのすべてが当たり前のように美味しい。ランチメニューに付いている『野菜のヨーグルトサラダ』をサービスしてくれた。 健在を確認できたこと、清々しい味わい、とても満足のいくランチだった。 ●『若鶏のムルギカリー』1386円 『エビのギュベッジ』1575円 ●「スパイスレストラン ぶはら」 神戸市東灘区岡本1-4-5マナ岡本2F TEL078-452-5577 定休日/火曜・水曜 |
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