パイ日和・おまけ

アクセスカウンタ

zoom RSS フジウ(5) 『フジウ』『ソーシソン・オ・パン・ヴリュ』

<<   作成日時 : 2017/01/07 22:14   >>

トラックバック 0 / コメント 0

東京、日野市。京王電鉄・高幡不動駅から1分のところにある「パティスリー ドゥ シェフ フジウ」さん。
大御所ですが、今もなお研究熱心で、フランスの古いレシピを掘り起こしては、現在の時流にあったお菓子に作り直すことを繰り返しているそうです。それがとても美味しいのですから、発見の眼力と具現する腕の洗練、ともに素晴らしいですね。


●『フジウ』  6.5×4.5cm  高さ最大6cmほど。
画像
シェフ(お店)の名前を背負った看板商品。スペシャリテですね。

でも、かなりルセットはいろいろ変化しているようです(歳末だからでしょうか)。
リーフレット(イラストで構成が分かるようになっています)によると、チョコのスポンジ、チョコレートのフィヤンティーヌ、ピスタチオのムース、グリオットチェリーのジュレ。
周りを濃厚なチョコムースで覆い、グラッサージュという組合せが基本。

ところが、今回食べたものは、ビスキュイショコラがとても分厚く、ピスタチオがムースではなく、ピスタチオの剥き身が2粒。
どこかの紹介記事ではピスタチオのクロッカンと書かれていたのを記憶しています。チョコのフィヤンティーヌはプラリネのようでもあったし。

ともあれ。力強いチョコムースのようですが、じつは意外に優しくて、ピスタチオやグリオットを浮き上がらせるためのパックグラウンドのよう。
誤解を恐れずに云えば、万人受けともいえる優しい味わいのチョコムースです。看板商品だから、シェフの腕を魅せつけるもの、と思っていたのですが、どうやら違うようです。

名前を冠した商品は、すべてのお客様に食べていただきたいから、“皆様に愛されるお菓子・優しいお菓子”であることが大事。だからこそX'マスケーキにもアレンジできるということ。
…… と解釈いたしました。ふーむ、どうでしょうか。




●『ソーシソン・オ・パン・ヴリュ』  長さ16.9cm 幅5.8cm 高さ5cm 370gほど。
画像
これもスペシャリテ。
100年ほど昔のレシピから再現したもの。
箱に入っていたメッセージには「失われたフランス伝統菓子を蘇らせて」とありました。

薄く焼いた生地に杏ジャムとレーズンを載せて、クルクルと巻いたお菓子。
ロールケーキに分類する人もいますが、押しつぶしたようなもっちりとした生地なので、今時のロールケーキとは大きくイメージが異なります。
長崎銘菓の“かす巻き”に外見がちょっと似ていますね。ふふっ。

ネーミングのソーシソン saucisson はソーセージのこと、パン・ヴリュ pain velu 毛深いパン とあるように、どっしりとしたパン風の生地にビッシリと砂糖が生えています。


画像では、いただきましょう。
いそいそとナイフを入れると、ん、んん? “ういろう”かなにかを切っているような重みを手に感じるのです。

この一見冴えない生地が、しみじみと味わい深いのです…… しみじみと。

そして、杏ジャムとレーズンがほどよく利いて退屈しません。レモンペーストも入っていて、爽やかな酸味をより強調しています。びっしりの砂糖もちっともくどくはありません。全体の甘さのバランスが取れています。

嗚呼、得も云えない美味しさに、しばし陶〜然。



画像とはいっても、1回に一切れを限度とすべきでしょうけれど。
でも、もう一切れいいかな? と、つい後を引く美味しさ。中毒になる美味しさ。

圧巻です、お見事すぎますよぉ!






画像

12月8日〜1月4日まで喫茶はお休み。ギリギリ直前の訪問でカフェが使えたのはラッキーでした。

朝からお客さんがどんどん詰めかける店だし、今回歳末シーズンということもあって、いろいろ聞いたりするのは厳禁だと思ったので、詳しい内容はわからないまま。
でも、味覚の殿堂フジウワールド、十分堪能し、すっかり痺れたのを感じてもらえましたでしょうか。今更ながらですが、お菓子の世界って、奥深いですね。




●『フジウ』450円  『ソーシソン・オ・パン・ヴリュ』1300円  (※内税)

●「パティスリー ドゥ シェフ フジウ」
  東京都日野市高幡17-8  TEL042-591-0121  定休日/無休  営業時間/9:00〜20:00

  ※ブログ「パイ日和」では、こちらのパイ&タルトをご紹介しています。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

フジウ(5) 『フジウ』『ソーシソン・オ・パン・ヴリュ』 パイ日和・おまけ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる