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zoom RSS 末富(1) 『上生菓子/都の春、桜餅、わらび餅』『うすべに』

<<   作成日時 : 2017/03/27 18:23   >>

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いまや京菓子の代表のような顔になっているとでも云えましょうか、「末富」さん。意外に創業は新しく明治26年。それでも100年は経っていますけどね。明治は古くなりにけりですね。
本店の場所も四条烏丸から南に5、6分歩いたところ。ビジネス街の殺風景な中。
ですが、白壁に格子窓の映える店構えを見、そして入ってショーケースを見ると一変。上品な色合いに目を奪われたのでした。


●『きんとん製 都の春』  径4.5〜4.7cm 高さ3.6cmほど。
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萌え出た緑と桜色(といっても、薄い色)。
春に望まれる色合いだけで表す見立ての世界。

柳桜をこきまぜて、という歌がふと脳裏をかすめます。このシンプルさ、いいですね。

きんとんとは白餡(インゲン豆、または白小豆)を裏ごしに掛けてそぼろにし、栗のいがのような姿になったもの。
ここではこし餡に色粉で色付けしたきんとんを左右色分けで貼付けています。

おやっ、きんとんの切っ先が鈍く、……少し朦朧とした姿が春の眠気を誘っているようにも感じます。



●『桜餅』  径4.5〜4.7cm 高さ2.8cmほど。
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塩漬けの桜の葉がしなだれて、川の流れに見えなくもないですね。
川辺の桜を憶わずにいられません。

道明寺粉の皮が意外や意外、けっこう分厚く、かえって中のこし餡とのバランスがいいような。
桜の葉の塩気が程よく感じられるのも、この皮の厚さによるのかもしれませんね。

桜の季節にはやはりいただきたくなりますね。






●『わらび餅』  径4.5〜4.7cm 高さ3.2cmほど。
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餅の色黒さを見れば、本わらび粉を使っているのでしょう。

しかも、ブリュンと強い歯応え。
お茶席で黒文字で切って、口元へ運びやすいような配慮でしょうか。

世間でトロトロやわやわな蕨餅が流行っていても、それを斥け、上生菓子の用向きを弁えた作りになっているようです。
きな粉も品良く薫り、心を満たされる美味しさです。





●『うすべに』  径6.2cm 厚み0.8cm 10gほど。
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まっ、儚げな姿。
こちらのお店で一番人気というか、よく知られたお菓子。

梅干しを砂糖に溶かした餡のようなものを薄い麩焼き煎餅で挟み、砂糖蜜を掛けたもの。
麩焼き煎餅の軽さ砂糖蜜のシャリ感が合わさった、サクサワとした軽やかで不思議な食感。ちょっと惹かれますね。

しかし、この姿とはうって変わって、煎餅から透けて見える“うすべに”の美しさを裏切るほどの、強い梅肉味。
塩と酸味のくどさに対抗するには、お濃い茶が欲しくなるほど。ちょっとびっくり。




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“末富ブルー”と称される、包装紙。
やはり目を惹きます。パキッとしていてどこかハイカラ。
侘び寂び的ニュアンスではありません。華やかで上品、これが京都の“はんなり”、なのでしょうね。

ところで、使ってないはずなのに、なぜか餡に塩気を感じたことにも驚きました。上生菓子の餡には塩は使わないという安直な常識を軽く一蹴する印象に強く残る味わい。
姿が美しく、味が分かりやすく強い味であれば人気が出るのも当然でしょうね。




●『都の春』519円  『桜餅』432円  『わらび餅』540円  『うすべに(8枚入)』1080円  (※内税)

●「末富」
  京都市下京区松原室町東入ル  TEL075-351-0808  定休日/日曜・祝日  営業時間/9:00〜17:00

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