キュイ・ドール (1) 『クレーム・カラメル』『クラシックショコラ』

京都、河原町今出川を上がった出町にある、とても可愛いパティスリー「キュイ・ドール」さん。
キュイ・ドール Cuit d`or = 黄金色に焼けた、という意味。その名の通り、よく焼けた素晴らしいお菓子が並んでいます。


画像●『クレーム・カラメル』 
こちらの大人気商品。まん中にカラメルを流しためずらしいプリンです(写真ではよくわかりませんが)。
上下2層で別々の味わいを際立たせようという、ちょっと凝った趣向。
カラメルが染み込まずにうまく層を分けていることに、まず感心します。
上は生クリームもたっぷりのねっとりとなめらかタイプ。
下の層は牛乳の風味が活きた、ややあっさりした感じ。
濃厚さと淡さとの対比が見事です。
しかも、上下とも卵の豊かな味わいがとても際立っていて、上質です。
カラメルの焦がし加減、量ともにほどを得て、それぞれのプリンを引き立てています。全体に甘さは控えめで、素材の風味を楽しむ狙いがふわっと伝わってきて…。
落ち着いてゆっくり味わうことで、良質の卵や牛乳の美味しさを堪能できる、なんとも贅沢なプリンです。


画像●『クラシックショコラ』 径6cm 高さ6cmほど。
なんとも可愛いお茶目な形。店名の「d」マークが利いていますよね。
下の層が焼ショコラ、しっかり焼き込んだどっしりとしたやや固めのスポンジ。
上のドーム状の部分はクレームブリュレ。どこまでもなめらかで、ドームの形を保っているのが不思議なくらい。
グラッサージュのチョコレートと同じくらいのとろり感。やや固めのスポンジと好対照です。
クレームブリュレが、チョコレートの濃厚さを緩和する役割を果たしているようです。
そして、オレンジのコンフィ。トップの飾りだけでなく、焼きチョコのなかにも刻んだものが少し入っていて、香りの相性がどちらともいいこと、オレンジピールのかすかな苦みが、味を引き締めていること。この2点で、二つの層をうまくまとめています。
チョコの濃厚な味わいを手懐けるのにミルクではなく、クレームブリュレを使ったところが面白いですね。
濃厚さを消すこともないし、中と外の色合いもコントラストがあって楽しい。なかなかよく考えられたケーキです。

一口食べるほどに、味わいと風味を増し、美味しさを織りなしていく「キュイ・ドール」さんのお菓子。いまの気分は“心やさしくなる午後”、といったところでしょうか。



●『クレーム・カラメル』262円  『クラシックショコラ』451円

●「キュイ・ドール」
 京都市上京区出町桝形上ル青龍町218  TEL075-222-1233  定休日/水曜・第1火曜