ラ・バニーユ (1) 『チーズチーズ』『さくさくシューラスク』

兵庫県西宮市、阪神甲子園駅から北へ7、8分のところにある「菓子工房 ラ・バニーユ」さん。
地元のファミリー層需要にしたがった優しい味わいのケーキ作りのなかで、新味をだそうと工夫している、そんな位置付け(私の独断ですが)のお店です。


●『チーズチーズ』 辺9cm 高さ5cmほど。
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なんともきれいな卵色。ベイクドとレアの2つのチーズケーキを合わせたということを謳っています。
下のベイクドのほうがオーストラリア産のクリームチーズ、上のレアのほうは北海道産のクリームチーズだとか。
表面は薄く生クリームを塗って、ケーキクラムで覆っています。

ベイクドはフワッと軽く焼き上げられ、少し重めのスポンジケーキのような感触です。
レアはムースを含んだ軽い仕上がり。ケーキクラムもただの飾りではなく、食感のイメージに大きな役割を果たしています。このケーキはどこまでもふんわり、やわやわと軽いのです。その最初の印象にクラムが利いているという訳。

味わいはチーズは本当に軽くて、むしろ卵の味わいの方が強いのでは、と思うほど。
役割分担からいえば、ベイクドが香り、レアが食感というところ。これだけ軽さを徹底して追求したチーズケーキも珍しい。
チーズ好きとしては少し物足りないとは思いますが、これだけ狙いのはっきりしたケーキに仕上がっていると積極的に評価したくなります。





●『さくさくシューラスク』 径7cm 高さ2.5cm 60g(4個)ほど。
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なるほど! シュー皮のラスク、この軽さは絶妙ですね。
パンで作ったラスクに比べて格段に軽く、サクサクサラサラ~と崩れる脆さが魅力。
パンのラスクの粗さ、がないのです。パン屋さんではなく、パティスリーならではのラスク、といえるでしょう。

シュー皮は元々、霧を吹いて焼くハードタイプのもの。それを完全に水分を飛ばすために、低温でさらに長時間焼いているのでしょうか。お店のシュークリームの皮より数段色濃く焼き上がっています。
そのかすかなほろ苦さと、カラメルクリームのわずかに濃厚な甘さがベストマッチ。

シューは上下2つに割られていますが、底側の方(写真右側)がより軽く、カラメルクリームの分量が控えられ、その代わりアラレ糖が加わり、よりサクサク感が追求されています。
なかなか細かな配慮。シェフの冴えたセンスと繊細さが窺えます。



●『チーズチーズ』400円  『さくさくシューラスク』300円(4個入り)

●「菓子工房 ラ・バニーユ」
 西宮市上甲子園3-10-7  TEL0798-44-3558  定休日/水曜