オー・ボン・サンドイッチ・ビゴ(4)『リエットのカスクート』『テリーヌのカスクート』『ビエノワサンド

ビゴさんも息子さんたちが立派に成長して、そろそろ世代交代の準備が進んでいるのかもしれない。長男の太郎さんは専務として営業面で活躍している様子。パン職人としてのお父さんの技は、次男の次郎さんが引き継いだよう。
このサンドイッチ専門のお店「オー・ボン・サンドイッチ・ビゴ」は、その次郎さんの発案で出来たお店として伝えられている。
ビゴの店にこれまで、日本人に馴染みのあるサンドイッチはあっても、本格的な料理としてのサンドイッチがなかったのが不思議なくらい。大方が渇望していた飢えを癒してくれるお店。そして期待にたがわぬ充実した品揃え。たっぷり楽しんだ。


●『リエットのカスクート』 4.5×18cm 高さ3.5cmほど。
画像

田舎風クルミパンを半分に割いて、マスタードバターを塗り、自家製のリエットを薄く挟んでいる、シンプルなサンドイッチ。

リエットは豚肉を脂で煮込み練り上げたもの。ここでは豚バラ肉が使われているようだ。
塩気の強い保存食なので、薄く塗るだけで十分。

マスタードの塗りかたにややムラがあって、量が多く利いているところのほうが味がしまって美味しい。
でも全面濃く塗ってしまうと、弱い人が食べられないのかもしれないな。
私は、荒挽きコショウをふって食べた。




●『オリビエ』 3×28cm 高さ2.5cmほど。
画像


“オリーブの木”という意味。
なるほど木の枝にオリーブの実がたっぷりなっている。

フランスパンの生地にグリーンオリーブを練り込んで焼いたシンプルなパン。
オリーブのジューシーさと塩気がとても美味しく感じられる。

基本的には種は抜いてあるのだけど、抜けていないものが時折混ざっているので、ショーカードでも注意が促されている。
赤でも白でもワインによく合いそうなパン。









●『お肉のテリーヌのカスクート』 5×19cm 高さ5cmほど。
画像

ケシの実をたっぷりまとった、柔らかめのフランスパン。
自家製のテリーヌが二切れ、ピクルス、トマト、レタス。パンにもマスタードバターが塗ってあってさらに粒マスタード。

テリーヌはかなり大人しい味わい。
ピクルスの酸味と粒マスタードが主張。ボリュームがあって、けっこう食べでがある。

当たり前のことだけど、野菜の水切りがよくて、パンが生きていることと、味が凝縮したままであることが、しみじみ美味しく感じられる。




●『ビエノワサンド』 5×18.5cm 高さ6cmほど。
画像

軽いミルクパンのビエノワに生ハムとポテトサラダ、レタスを挟みパプリカをたっぷり振って。
ポテサラはマヨネーズ和えというより、ドレッシング和えといった感じのやや酸味が勝った味。
パプリカの香りが良く利いている。

パンの比重が少し大きいかなと感じさせることと、ポテサラのイメージが少し我が家のものと違っていたのでやや違和感が。
といって、このサンドイッチの出来が悪いのではなく、こちらの食習慣と少しズレがあったということに過ぎない。
パンの甘みと生ハムの塩気、ポテサラの酸味はよく似合っている。




●『合鴨スモークと野菜のルバンサンド』 8×13cm 厚み2.8cmほど。
画像

一番サンドイッチらしいスタイル。

ルヴァンに合鴨スモークとトマト、レタス、ピクルスが挟んである。
もちろんマスタードバターが塗ってある。
ふっくらしたルバンの芳ばしい香りと、焼き込んだ苦味を含んだ味わいと、合鴨のスモーク臭、マスタードの刺激がぴったり。
定番としての相性の良さが感じられる。






すべて手作りの良さが感じられ、過剰に飾った味でもなく、素直な日常食、ほんの少しお洒落な昼食、ピクニックの友としてとても重宝する。大きさの割りに安いようだしね。
ここで使われている材料を少し発展させて、惣菜類も充実させてもらえたらな、とフランス食文化の使徒、ビゴさんへの期待は膨らむことはあってもしぼむことがない。



●『リエットのカスクート』263円  『オリビエ』158円  『お肉のテリーヌのカスクート』420円  『ビエノワサンド』420円  『合鴨スモークと野菜のルバンサンド』420円

●「オー・ボン・サンドイッチ・ビゴ」
 兵庫県芦屋市大原町12-28  TEL0797-34-1268  定休日/月曜