フリアンド(1)『ほうれん草のカレーパン』『特別栽培粒あんぱん』『酒種あんぱん』『ミッシュブロート』

兵庫県西宮市、阪急神戸線夙川駅から東へ5分ほど。高架下にある。庶民の毎日の食事のためのパンを作りつづける「フリアンド」。
長年、鍛え込まれた絶妙の味わいがある。雑誌に取り上げられる店ではなく、地域の人に守り育てられている店。その有形無形の支援に応えるのが安全の品質であり、味わいなのだ。


●『ほうれん草のカレーパン』 径10.5cm 高さ5cm 140gほど。
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表面に粗いパン粉をまぶして揚げたカレーパン。
ガリカリザクザクと痛快なまでの強い食感と、油っぽさ全開。

カレーはほうれん草入り。
“お母さんカレーを毎日炊いています”と商品カードに書かれているように、マイルドな味わい。最後にかすかにピリッとする程度。

ともかく表面の食感で勝負あり。

部活の後に、立ち食いでがつがつと食べたくなるような味わい、とはいつもの書き手の弁。





●『特別栽培粒あんぱん』 径9cm前後 高さ4cm 120gほど(つぶれてしまいましたが、本来は丸い形)。
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十勝産の小豆を100%使用。
薄い皮は柔らかく、あくまでも餡が主役。

切り口を見て分かるように、盛り沢山のヴォリュームにまず圧倒され、嬉しくなってしまうけれど、それにもまして、あんこが美味しい。

これだけのヴォリュームを飽きさせない、嫌みのない薄味。
粒餡だけどエグミの抜けたきれいな味わい。炊く時に何度もアク抜きをしているのだろうか。
小豆の風味を残しつつ、エグミをうまく隠してしまうギリギリの甘さを発見しているということなのだろうか。

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この店を代表する人気商品であるのが当然の、傑出した出来。
多くの店であんぱん比較をしても、しっかり勝ち抜く内容を持った個性的なパンだ。










●『酒種あんぱん』 径7cm 50gほど。
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火木土限定で、もう1種類あんぱんが発売されている。

これは4月限定で発売されていた『桜』。
こちらはこし餡。トップに桜の花の塩漬け。

酒種特有の円やかな香りも加わり、こし餡ということもあって、一層柔らかく優しい印象。
桜のアクセントも利いて、花の季節にはぜひ欲しくなる逸品だ。

小さめだけど、90円という値段も嬉しい。





●『ミッシュブロート』 12×38cm 高さ6.8cm 750gほど。
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ライ麦30%。
持ち帰る時から香ばしい香りがふんぷん。それにこのヴォリュームでこの値段。凄い。
これだけで感心してしまう。

食べてみても、ふんわり系の軽いライ麦パンではあるけれど、勘所を外さないまっすぐな出来。

軽い酸味があるので、天然酵母によるサワー種なのかな。
少し塩気が強めかもしれないけれど、サンドイッチなどに重宝しそうだ。
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永年勤続表彰といった感じの年配の職人さんたちが黙々と働いていた。この安定感と信頼感はこのあたりから生まれてくるのだろう。地域に定着した店の強みかな。



●『ほうれん草のカレーパン』140円  『特別栽培粒あんぱん』130円  『酒種あんぱん』90円  『ミッシュブロート』540円

●「フリアンド 若松本店」(夙川駅前のグリーンタウンにも店舗あり)
 兵庫県西宮市若松町3-1  TEL0798-23-0101  定休日/年中無休