パパジョンズ (3) 『アールグレイのチーズケーキ』『サワーチェリーのチーズケーキ』

京都、新京極三条にある「パパジョンズ 新京極店」さん。3店あるお店の中で、やはり利便性からこのお店を使うことが多くなっています。
『ニューヨークチーズケーキ』で一世を風靡し、その後、チーズケーキのバリエーションを着実に増やすとともに、オーナーのチャールズ・ローシェさんが個人的に気に入っているクッキーであったり、キッシュ、パイ、ピザなどカフェメニューの充実を図って、長らく人気店の地位を守りつづけています。
今回は豊富なメニューの中から、久しぶりにチーズケーキを2点選んでみました。


●『アールグレイのチーズケーキ』 辺9.5cm 高さ3.6cmほど。
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底にシナモン風味のクッキーのクラムが敷かれていて、その上にチーズのアパレイユを流して焼き上げたもの。
たっぷりのアールグレイの茶葉が入っていて、清々しい香り。

まず、ねーっとりとしたこの食感を作り出していることが凄いですね。
もちろん、大本になっている『ニューヨークチーズケーキ』をアレンジしているので、そのベースを築き上げたことが誉められるべきなのでしょう。
濃厚で重い食感、それでいて、ずっと食欲を刺激しつづける優しさであり、飽きのこない味わいであり、奥行きの微妙さが、惹き付けて止まないのですね。

そこへ、アールグレイをプラス。
香りは爽やかですが、紅茶の濃厚な味わいも加わって、ベースの力強さを裏切ることなく、上手く味わいの変化をもたらしています。新しい領土を広げたな、という感じです。



●『サワーチェリーのチーズケーキ』 辺9.5cm 高さ4cmほど。
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こちらもベースは『ニューヨークチーズケーキ』。
というか、ベイクドタイプはどれもベースはこれになっているのでしょうか。
そして、チーズやヨーグルトなど乳製品にベリー類・チェリー類のソースは、定番中の定番。
そのチェリーをチーズのアパレイユの中に刻み込み、表面にはピュレ。

しっかりした甘酸っぱさが、チーズケーキを美味しくするのは、もう当然。皆さんご想像の通り。
元々、アパレイユがどっしりと美味しいだけに、チェリーを迎えて、ますます深みを増しています。チェリーが主体になってしまわないところがいいところ。
底に敷かれたクッキークラムのほのかなシナモン風味も、嫌みなく味わいに幅を持たせているようで、よく出来たケーキ特有のムダのなさ、隙のなさを感じます。



もう20年以上前になるのでしょうか、はじめてこちらの『ニューヨークチーズケーキ』に出会った時は感激したものです。
その後、じょじょに品数を増やして、上記以外にもチョコレート、マーブル、抹茶、ストロベリーなど、着実に品数を増やしています。それらに出会う度に、オリジナルの個性の偉大さと、すべてを受け入れる包容力の大きさを同時に感じます。
慎重派のローシェさんだけに、新しいものを世に問う時は試作段階で徹底的なダメ出しをしているのでしょうね。そのことが頷ける美味しさです。


●『アールグレイのチーズケーキ』575円  『サワーチェリーのチーズケーキ』575円

●「パパジョンズ 新京極店」
 京都市中京区新京極六角下ル  TEL075-255-0039  定休日/火曜