コンセントマーケット (1) /新店情報(2010年3月15日オープン)

本日は、オープン間近のパン店「コンセント マーケット」の特ダネ・臨時ニュースを。
長らく「ブーランジュリームッシュアッシュ」の店長として活躍して来た、岩井直人さんがこのほど独立開業。阪急電鉄神戸線・夙川駅近くでオープンする運びとなった。
3月15日の月曜日、10時オープン。
駅前のロータリーの向い側を左に曲がって、川を渡った向こう側、細い階段を下った一角。イタリアンレストラン「アルテシンポジオ」の隣と言えばお分かりだろうか。今度は駅近なので、便利この上ない。


画像パンはハード系を主体としたもので、大まかなイメージとしては変化はないが、まったく同じものは数種類しかないという。
何種類かあったバゲットも1種類にしぼり、今までとは異なるものになるらしい。
「近隣で、ここが一番美味しいといって、バゲットで選ばれる店になりたい」とのこと。そのためには、材料や製法のこだわり云々のまえに、食べて美味しいことが一番と覚悟を決めている。

品揃えは、以前の80~100をぐっとしぼって50種ほど。長時間発酵を主体とするため、急遽増産はできず、売り切れ御免のスタイルとなる。
まだ、商品名も値段も決まっていないパンを貰ったが、どれも岩井シェフならではの明快で力強い味わい。うん、これならうまくスタートを切れるだろうと確信する出来映え。

小さな店舗で、製造スタッフは岩井シェフを含めて3人。
ミズカミさん、シバタさんという若い女性スタッフたちもシェフに負けない明るい人柄なので、店中溌溂とした元気な雰囲気に満ちている。すでにもう楽しい店になっている。

以前はオーナーではないのでいろいろなしがらみを引きずっていて、自由にならない部分が多かったそうだ。今回、一国一城、すべてが自分の自由裁量となり、自己責任の厳しさもあるけれど、ノビノビとした表情で、清々しい心境を語っていた。



店名「コンセント マーケット」。いまどきのパン屋らしくない店名だが、それには理由がある。
というのは、ムッシュアッシュの閉店が親会社の突然の倒産という予期せぬ出来事があったことに絡んでいる。店自体はしっかり業績を上げていただけに不運としかいいようがない事態。岩井シェフ本人は、直接自分の責任ではないとはいえ、関係者やお客に迷惑をかけたという気持ちが強かった。
しかし、ふたを開けてみると、多くの人が理解を示してくれ、新店オープンのためにいろいろと力になってくれたり、アドバイスをもらったり。人のつながりの温かみをあらためて感じ、感謝しているそうだ。それで、新しい店は人と人がつながる接点だと考え、人と人の結びつき、絆から新たなエネルギーが生まれれば、と考えたネーミング。
さらにブーランジュリーとすらつけていない。「何か、自分にハクを付けているみたいでしょ。正直、フランス体験はパン屋を見て歩いた1回だけやし。自分はちょっと遠慮しました」と、名付けている人を批判するでもなくいたって謙虚な理由だった。

なお、オープンチラシとか、オープン記念サービスなど華々しい宣伝もなし。15日の10時にひっそり(?)とオープンする予定。
近隣のみなさん、いやご近所じゃなくても、ともかく足を運んでもらいたい。


実力者の新しい船出を祝いたい。



●「コンセント マーケット」 http://www.concent-market.com
 兵庫県西宮市寿町5-15  TEL0798-23-0707  定休日/月曜・第2火曜