雨の日も風の日も (1) 『プチルヴァン』『パンドカンパーニュ』『くるくるセイバリー』『ベーグル』…

京都、船岡山近くの建勲神社前バス停からすぐのところにある「雨の日も 風の日も」。
何屋さんか分かりにくい名前だが、実はパン屋さん。一度覚えれば、逆に忘れられない名前になりそうだ。パンもしっかり焼けていて、個性的なものも、そこかしこに。
今回は初めてということで手探り的な購入となった。


●『クッペ』 18.5×7.5cm 高さ6.5cm 120gほど。
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『バタール』の生地で小さく焼いているのがこれ。
低温長時間醗酵で、生地を美味しくしてくれている。

いくつか食べたパンに共通することだけど、外はパリッと、中はモッチリ。

湿度の高い日だったので、食べる時には焼き戻して食べた。
物の見事に、パリッ、モチッが蘇ってイキイキとした表情のパンに。

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『クッペ』とはコッペパンのことだから、強い主張は持たせず、素朴な塩味でしみじみとした美味しさが醸し出されている。
日常に寄り添うパンだ。






●『プチルヴァン』 20.7×5.5cm 高さ3.7cm 70gほど。
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こちらは『ローラン・ギャロス』(バゲットの商品名)の生地を小さく焼いたもの。

テニス好きのシェフ、小島秀文さんが、全仏オープンの会場の名前を付けてしまった。クレーコート好き?

自家製天然酵母を使って、フランス産小麦の生地を醗酵させている。
やはり独特の深い風味が生まれる。

『バタール(クッペ)』に比べて、少しハレ向け、いいおかずが欲しくなる。


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でも、これでもか、と自己主張するタイプではなく、あくまで食事の脇役にとどめる節度が感じられる。
美味しく好ましいパン。レストランのシェフに喜ばれそうだ。








●『パン ド カンパーニュ(1/4)』 辺9.5cm 高さ8.5cm 130gほど。
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干しブドウ酵母で醸されている。
ライ麦、小麦全粒粉、石臼挽き小麦粉使用。

ほんのりした酸味と、やや強めの塩気に特長がある。

バゲット系に比べてやや加水が多いのか、しっとり感のある生地を噛みしめていると、じんわりと粉の旨味が沸き出してくる。

味わいは深いけれど、温和な味なので、どんな食事とも合わせ易い。
オールマイティー・タイプのパンだ。 






●『くるくるセイバリー』 径10.5cm 高さ3cm 90gほど。
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“第20回全日本カリフォルニアくるみ製菓製パンコンテスト”のグランプリ受賞のパン。

生地は2層構造。くるみ、ベーコン、ローズマリー、ベシャメルソースが練り込まれている。

一つひとつの組み合せはよく合う素材どうし。
だけど4つが揃った時に、やや疑問符が灯ったのだが、いざ食べてみると、想像を軽々飛び越えた美味しさ。

とくにベシャメルのコク、ベーコンの脂肪の旨味、抑制されたローズマリーの甘い香り。
この脇役たちの働きぶりが立派。
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主役のクルミも堂々とコクと旨味、食感、芳ばしさを発揮して、主催者を喜ばせたのがよく分かる味。お見事です。







●『ベーグル(ベーコン・オリーブ)』 径9.5~10.5cm 高さ4cmほど。
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4、5種類ほどのベーグルがあった。そのうちの一つ。

北海道産の全粒粉で焼いたベーグル。間にベーコンとグリーンオリーブを散らしている。
生地を薄く延ばして、平打ち麺の要にして、渦巻きのように編み込んで焼いている。
表面には、チーズがぱらぱら。

薄くなってもモッチリ感が強いところが魅力。
ベーコンとオリーブという仲のいい素材を組み合わせて、美味しく仕上がっている。





シェフも販売スタッフもコミュニケーション能力が高くて、店にいる時間が楽しい。ご近所のおばあちゃんもおじさんもニコニコと笑いながら買い物をしている。こんなに、朗らかで明るいパン屋さんもめずらしい。
こういう笑顔のもてなしを受けると、もうそれだけで通いたくなるね。



●『クッペ』130円  『プチルヴァン』110円  『パン ド カンパーニュ(1/4)』180円  『くるくるセイバリー』160円  『ベーグル(ベーコン・オリーブ)』180円

●「雨の日も 風の日も」
 京都市北区紫野東野町6  TEL075-432-7352  定休日/無休

※ブログ「パイ日和」(http://pie.at.webry.info/201207/article_7.html)にも、このお店のタルトを紹介しています。よかったら、どうぞ。