オンコーアンマタン(6)『シューアラクレーム』『クラクラン』『ブリオッシュフリュイ』『シュトーレン』

兵庫県西宮市、阪神本線・香櫨園駅から南東に5分ほどのところにある「ブーランジュリー&ヴィエノワズリー オンコー アン マタン」さん。
すっかり当ブログの常連さんになってきましたね。腕利き、経験豊富なパトリス・ペゲロさんの魅力、充実の品揃えなのですから当然ですね。
本日は、お得意のお菓子に注目してみました。その美味しいことといったら、もぅ!
弾む心でご紹介しましょう。(※パン屋さんですが、お菓子系なのでイワモト担当)


●『シューアラクレーム』  底径7cm 高さ5.7cm 70gほど。
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ショーカードに“シュー生地はしっとり”と書かれています。
昨今、バリバリに乾燥焼されたものが流行るなかで、珍しいですね。

一口目からしっとりと口になじみやすいところが魅力。やさしい感じ。
「コルドンブルー」のルセットにしたがっているそうです。

中のクリームは、ぽってりとしたディプロマット。
かなり甘みが抑えられ、その分、シュー生地の焼き込まれた香りが際立っています。ミルクの焦げた香りではないでしょうか。

生地はほんのり塩気が利いていて、全体のほんわかムードを引き締めています。

なーんか肩に力が入っていない、のどかな心を感じます。
きっといつもの口笛を吹きながら焼いたんでしょうね。普段着のお菓子はこうでなくっちゃね。

優しい美味しさで何個も食べてしまいそうです。





●『クラクラン』  辺10cm 高さ9.3cm 幅6cmほど。
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ベルギーの伝統パン。

それほどリッチではないブリオッシュ生地で、中にあられ糖を大きくしたようなスノーボールシュガーを埋め込んで焼かれます。

そうすると、焼き上がる途中で砂糖は熱で溶けてしまい、穴ポコが。
そこだけしっとりと濡れた感じに焼き上がります。

では、一口パクリ…… ふふふ、ふぅぅ~ 美味しいなぁ。
自然と、眼が輝いてしまいました。

まず、手に持った時から、ふわふわと軽い。柔らかな口当たり。
なんといっても、ブリオッシュ自体が美味しいんです。
うーむ、リッチ系じゃないというのに。不思議!

さらに、生地にはレモンピールもほんの少し加わっていて、いい香りもしています。

取り立ててどこがどうとは云いづらいのですが、この生地のしっとり滑らかな食感、卵と発酵のほのかな香り、バターの風味もしているのかな。
そこへスノーボールシュガーの濡れた甘み。底に溶け溜まった部分の強い甘さ。

はぁ。あまりの素晴らしさに、クラクラ~ン、しそう。なーんてお馬鹿な冗句も言いたくなります。

いやあ、地味な見掛けで、砂糖の甘さだけといいたくなるくらいシンプル極まりないのに、この満足感。
つくづく、お見事!




●『ブリオッシュフリュイ』  12.7×6.5cm 高さ3.7cm 60gほど。
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こちらもブリオッシュですが、こちらの方がリッチ。

ドライフルーツたっぷりで、パネトーネを凝縮させような味わい。
生地もこちらは水分を飛ばした、ふんわりパッサリタイプ。

でも、リッチだからスッと滑らかに説けていきます。

その過程で、ヴァニラの甘い香り、オレンジピール、チェリー、レーズンなどのドライフルーツの味わい、表面に散らしたアーモンドスライスやあられ糖の食感などが楽しめるのです。

ふふふっ、こっちもいいなぁ。





●『シュトーレン』(カット)  幅10cm 高さ6cm 50gほど。
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去年食べて感激した(詳しくはこちら)ので、ついまた手が伸びてしまいました。
パイ日和・特集8でご紹介しているように、シュトーレンは、毎年同じものを買うことはめったにないのですが。掟破りをさせるほど、魅力があるということです。

開ける前から、いい匂い。ふんわりと漂ってきています。
マジパンや蜂蜜の贅沢さも感じるのですが、やはりスパイスの香りの良さに尽きる、と云えるでしょう。とても、印象的。

去年より少し乾いた焼き上がりにしているのかな、という感想を抱きましたが、カットの分だったからかもしれませんし、作ってからの日数によるのかもしれません。

毎年、違うお店のシュトーレンを2本、3本と食べている私たちですが、こちらのものはこれから毎年食べることになるのではないかと予感しています。ひゃぁ!

なお、1本購入すると、お洒落なパッケージに入れてくれます。自分用だけでなく、上等なギフトにもなります。
食いしん坊の友の喜ぶ顔がぽっと浮かんできたら、迷わずこちらへ。




久しぶりのペゲロさんの味。やっぱりいいな。美味しいのはもちろん、品があるのです。
そして、一口食べて故郷の我が家に帰ったような安心感を覚えたのでした。伝統のパンやお菓子にはそういう優しい力強さが秘められているのでしょうね。

苦楽園から夙川堤をてくてく歩いて45分ばかりかかるとはいえ、地元にあって頼もしく、嬉しいお店。
この7月にカフェスペースをリニューアルして、広くなっていました。13席ほどあったかな。
モーニングやランチ、ちょっとしたおやつ、焼き立てのお菓子やパン、など、お茶しながらゆっくり楽しめそうです。
もし、10分ぐらいの近さだったら、毎日寄ってしまう危険極まりないお店となったことでしょう。
嗚呼、この距離でよかったのかも! 



●『シューアラクレーム』160円  『クラクラン』210円  『ブリオッシュフリュイ』240円  『シュトーレン』(カット)220円

●「オンコーアンマタン」
 兵庫県西宮市川添町4-2  TEL0798-42-8544  営業時間/7:00~18:00  定休日/月曜&火曜