ルート271(8) 『サバのラグー』『黒豆とヘーゼルナッツのパン』『パンメランジュ』

大阪梅田の超人気店「ルート271」さんに行って来た。いつもは大行列に恐れをなし退散しているのだが、たまたま行列が短かったので並んでみた。夕方で人気商品の売り切れが続出してはいたのだが。
それでもこちらは全般に味のレベルが高水準なので安心感がある。はてさて、その首尾やいかに。
今回シェフに会っていないので、こちらの推測で書いているので悪しからず。(※担当はクボタ)


●『サバのラグー』  13×5cm 高さ3.1cmほど。
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こちらには『サバのタルト』というブリゼ生地を使った名品がある。
そのフィリングである“サバのラグー”をミニバゲットに挟んだもの。

ラグーとはミンチ肉を煮込んだもので、ミートソース的なものを指す。ここてばサバのほぐし肉をトマト味で煮込んでいる。

タルトの時と違って、ピリ辛を強く利かしているようだ。
タルトの方はブリゼのサクサクッとした食感の軽快さに焦点が当たっていて、味わいも淡白にならない程度に軽快さを出していた。

一転、バゲットのしっかりした食感、噛み応えに対応できるだけの存在感を出すためにピリ辛を強くしたのだろう。それがピタリと決まっている。ふーむ、なんという満足感! 

サバというのは味の出る魚だけど、それにしてもトマトとタマネギと味の出るものばかりで、うなりを上げて迫ってくるね。



●『黒豆とヘーゼルナッツのパン』  13.3×7.8cm 高さ3.5cmほど。
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チャバッタ風の生地に柔らかく甘く炊いた黒豆と歯応えのいいヘーゼルナッツを山ほど入れている。

昔から豆パンというのは美味しいものだけど、塩味のものが多かった。
甘煮に置き換えて、根本から違うパンに作り変えてみせた。

黒豆の優しい甘さ、コクを強調するのに使っているのが、おそらくエバミルク。豆の下に薄く塗っている。この甘さに惹かれてしまう。
強い食感と香りでアクセントを与えているのが、香ばしく煎られたヘーゼルナッツ。

絶妙ですなぁ。いやはや堪能する。




●『パンメランジュ』  辺10cm 高さ9cm 230gほど。
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このパンがあるだけでワインがいくらでも進んでしまう。危険だ。

おそらくカンパーニュ生地だと思うが、ふんだんにナッツとドライフルーツが入っている。
クルミ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、レーズンとクランベリー。

クルミが味のベースを築きつつ、マカダミアのシャリッとした食感が主旋律、クランベリーの鋭い酸味が対旋律となって、立体的な味わいを構築。

食事パンでこれだけ美味しいとメインのおかずの立場をなくさせるほど。クリームチーズや蜂蜜をかければデザートとしてだって通用しそうなくらい。見事だね。



行列店となって毎日追われるような日々を過ごしているのだろうけれど、船井高志シェフ、腕を錆び付かせていませんね。むしろ大注目店となってますます感覚を研ぎすましているようだ。なにより。
高槻店もリニューアルオープンさせたようで、それもまたなにより。



●『サバのラグー』240円  『黒豆とヘーゼルナッツのパン』250円  『パンメランジュ』482円(量り売り)  (※内税)
●「ルート271」
  大阪市北区芝田2-3-2  TEL06-7183-0366  定休日/不定休   営業時間/11:00~売切れまで