グロスオーフェン(8) 『ヘキセンハウス』  ~クリスマスのお菓子~

大阪府箕面市、阪急箕面線・桜井駅から徒歩1分の「グロスオーフェン」さん。1981年オープンのドイツ菓子店。
いよいよ師走、クリスマスシーズンの到来です。冬のイベントとして心躍る期間です。シュトーレン、クリスマスケーキときたら、そう! ヘキセンハウスを忘れちゃいけませんぞ。
清水シェフも、東京の「カーベーケイジ」さんで修業したときから、クリスマスといえばシュトーレンとヘキセンハウス。だから、オープンの年から当たり前のこととして作りつづけてきました。
ということで、今回はヘンゼルとグレーテルの気分になって、美味しい Hexenhaus のご紹介です。


●『ヘキセンハウス』2017年版   箱のサイズ 22×8cm 高さ13cm。
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まぁ、なんて素敵なお家なのでしょう。絵本の中から飛び出してきたような。
ためつすがめつ、じっと見蕩れてしまいます。にまにまが止まりません、どうしましょ。

さて。アドベントカレンダーやシュトーレンと同様、キリスト教の盛んな国ではクリスマス当日(降誕日)だけではなく、待降節から飾って毎日、クリスマスがやって来ることを心待ちにします。
信心には無縁のほとんどの日本人にとっても、やはり気分が高まりますね。

一年に一度で、しかも長く楽しめる、心温まるイベント。
だから、こちらのお店で買い求めるお客様のほとんどがリピーター。中にはお孫さんの代に受け継がれた家庭も。
いいなぁ、そういうのって。たしかに、37回目のクリスマスですものね。

家族の重要なイベントともにあるお菓子なので、よく写真に撮られているそうです。
清水シェフにとってはそれがプレッシャー。毎年同じものを作らないために、夏頃から新しいデザインの仕込みに図書館に通って絵本を見たりしているそうですよ。


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さてさて。生地はアーモンドのプレーンとチョコ風味の2種。雪はグラスアロー。

もちろん、食べて楽しむものですが、翌年まで取っておいて飾る人もいるそうです。
えっ、清水さんの焼菓子(何度紹介したことでしょう、大好き!)なのに、食べないなんて我慢強い人がいるものだぁ。私たちもクリスマス当日に食べようかと只今思案中です。

ふんわりと優しい香りにうっとり、食欲をそそられ、我慢できないかも。
でも、大事すぎて…という気持ちもなんだか分かるなぁ。あぁ悩ましいよぉ。


ところで、シェフに思い出を聞いてみると、以前、パンも焼いていてもう少し大きな店舗を構えていた時代には、倍ほどの大きさで作っていたそうです。現店舗ではスペースの余裕がなく、サイズを小さくすることに。そこで困ったのが生地。以前は、ドイツで古くから愛された焼菓子のレープクーヘン(蜂蜜とスパイスを使ったもの)生地で作っていたのが、サイズを小さくしてみると、モコモコとして凹凸が目立ってしまい、商品化が難しいと、生地の変更を図りました。
あれこれ試した結果、マンデルスペキュラティウス(ミュルベタイクに近いアーモンド風味のクッキー生地)という生地に到達。これは本来聖人などをかたどった木型に埋め、かたどりするクッキーのための生地です。シェフは木型ではなく型抜きして作っています。

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清水さんの優しい人柄が伝わって来るような、そしてどこかにしまって忘れていた童心がふっと蘇ってきます。あの頃は何を願っていたのかなぁ。
このお家があるかどうかだけなのに、おかげで今年は楽しいクリスマスになる予感。サンタさん、どうか良い中高年にしているから我が家にもお立ち寄りください。待ってるぜ!




●『ヘキセンハウス(HEXEN HAUS)』3100円  (※内税)

●「グロスオーフェン」
  大阪府箕面市桜井1-1-31  TEL072-723-9151  定休日/水曜・木曜不定休  営業時間/10:00~19:00