グルマン(3) 『ガレットブルトンヌ』『オレンジブレッド』『マロングラッセのクグロフ』

JR神戸線・摂津本山駅から南東に6、7分のところにある「ブーランジュリー グルマン」さん。シェフの池田匡さん(1987年生まれ)は新人ながら迷いなく、自分の好きな味わい、好きなアイテムを作り続けています。
ブレることのない自信、それはしっかりした修業を積み、大御所からも認められているからでしょうね。製造技術についても、隅々まで科学的に認識している明快さがあり、なるほどこれなら、と思わせるものがあります。
さて。多彩な品揃えから、シェフがお勧めしてくれた3種ご紹介しましょう。


●『ガレット・ブルトンヌ』(3個入り)  径4.5cm 厚み1.6cmほど。
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新作です。

パン屋さんで焼菓子も作っているシェフはそんなに多くはありません。しかもそれが高水準なのが、こちらに惹かれてしまう理由のひとつ。

フランス・ブルターニュの代表的な地方菓子ですが、とくに伝統的なルセットを参考にするのではなく、「自分の食べたい味に作りました」とのこと。

現地では有塩バターの海塩を利かせますが、日本では無塩バターに塩を加えるのが一般的。こちらでも踏襲していますが、塩にはこだわらず、しかも入っているのかなというほど控えめ。

仏産小麦粉にアーモンドプードルも加えて、サクサクッほろほろときめ細かな食感。
なかは、きれいな黄色、から分かるように優しく品のいい味わい。バターやヴァニラも香って、どこか懐かしい雰囲気も。ふうぅ。

ふくよかな生地の風合いに、たちまち虜になってしまいました。3個も入っていて安くて気軽に食べられるのも嬉しいな。いいなぁこれ。



●『オレンジブレッド』  13.7×7.7cm 高さ8.5cm  220gほど。
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大人気商品。

シェフ曰く「ブリオッシュみたいな生地、卵黄を多くしています」。
オレンジピールが入り、シュトロイゼルをトッピングして焼き、トップにマーマレード。卵黄たっぷりなので「カステラを目指して~」と軽口も。ふふふっ。

生地はカステラのように重いものではなく、よく窯伸びした、繊維が縦に避ける状態。生地の食感といい、オレンジピールの香りといい、ふとパネトーネを思い出しました。
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生地だけでも贅沢な美味しさですが、シュトロイゼルとマーマレードの味わいが、さらにたっぷりとした満足感の世界に引き込んでくれます。
んー爽やかで甘やかな匂い、幸せだぁ!

おやつとしても十分いけますが、朝のおめざに食べたら、もうすっかりニコニコ。ご機嫌な一日の始まり。





●『マロングラッセのクグロフ』  外径11.3cm 内径4cm 高さ5cm 130gほど。
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こちらは正統派ブリオッシュにして、醗酵生地による正統派クグロフ。

マロングラッセのダイスがチラチラと入り、焼き上がりをシロップ(ヴァニラビーンズ入り)にくぐらせています。そして粉糖。

香りと甘さがいいですねぇ。優しい香り、可憐な甘さ。
時おり出会う、マロングラッセの甘さの核がさらに煽ってくれます。


画像比較的なめらかな口溶けで味わいがソフトに広がっていく感覚もいい。
食感と味わいのイメージ、香り、すべてが一体化するように緻密に計算されたお菓子と云えます。
アルザスの白ワインをお伴にすれば、よりリッチさを満喫できるでしょう。


マロングラッセ入りは期間限定で春頃までの販売。甘美なひとときを手に入れたい人は、急いでね。
春はすぐそこまで来ていますよ。ほらもう、梅一輪。




●『ガレットブルトンヌ(3個入)』240円  『オレンジブレッド』400円  『マロングラッセのクグロフ』400円  (※外税)

●「ブーランジュリー グルマン」
  神戸市東灘区本山中町3-6-23  TEL078-262-1025  定休日/月曜・火曜  営業時間/8:30~18:00(水曜~土曜) 8:30~14:00(日曜・祝日)

 ※ブログ「パイ日和」では、こちらのパイをご紹介しています。