雪華堂(1) 『栗甘納豆二色寄せ』

赤坂見附の飲屋街の中にありますが、明治12年創業の老舗。
ご他聞に漏れず都内で多店舗展開していて、関西ではほとんど知られていないけれど東京では名の通ったお店のようです。
旅行記に書いたようにフランス文学者の鹿島茂さんが勧めていた『栗羊羹』が欲しかったのだけど、折悪しく売切れ。店の様子を見てみると、主力は羊羹ではなく甘納豆。ならばと、栗の甘納豆を購入と相成りました。


●『栗甘納豆二色寄せ』  径3.3×2.7 高さ2.7cmほど(渋皮の方が当然ながら一回り大きい)
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一粒200円とけっこう値のはる甘納豆ですが、マロングラッセのことを考えればまだ安いかも。

しかもです。一口含んで、ヒャッホー! なのです。
なにがって、香りです。栗がこれでもかとばかり香るのです。
これぞ、日本の栗。

香りにノックアウトされているところへ、優しい甘さが広がってきます。ほくほくとした食感もいいな。
ブランデーを纏っている大甘のマロングラッセも好物ではありますが、お酒が香らず甘味が穏やかな甘納豆は素材そのものの風味が生きていて、うんうんいいですねぇ。
もう夢中になって目を見開いてしまっていたのではないでしょうか。

6個という数が良くなかったですね。剥き栗と渋皮栗3個ずつ。クボタと奪いあいになりそう。
おや、敵さん先回りして2つに切り分けています。うーむ。ここで渋皮1個を押し付けて、剥き栗1個をまるまるせしめるのは大人げないか…。
画像そう、渋皮のほうも美味しいには美味しいのですが、剥きの華やかさには及びません。中にはその渋さを好む人もいるのでしょうが、私は断然黄色の剥きに、一票。
クボタも頷いています。

これは予め熟知しておくべき老舗に大変失礼な言い方ですが、大した掘り出し物です。



和菓子は不思議に多店舗展開しても味が落ちるということをあまり聞かないですね。現にここも満足すべき美味しさ。利益率も保って運営できているようだし、洋菓子業界もノウハウを学ばなければなりませんね。



●『栗甘納豆二色寄せ(6個入)』1200円  (※外税)

●「赤坂雪華堂」
  東京都港区赤坂3-10-6  TEL03-3585-6933  定休日/日曜・祝日  営業時間/9:30~20:00(土曜9:30~18:00)