シュターン(8) 『シュトレン』『しょうがのクーヘン』

兵庫県芦屋市、阪急神戸線・芦屋川駅から東へ10分ほどのところにある「コンディトライ シュターン」さん。
大好きなお店なのですが、約2年ぶりの嬉しい再会。お歳暮シーズンで大忙しの中、やや品薄ではありましたがお目当てを手に入れました。


●『シュトレン(スライス)』  9×3.8cm 厚み1cm 15gほど。
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以前にフルサイズで食べているので今回は、味の再確認のためにスライスを。

ドイツ流にどっしりと詰まった生地、醗酵香もたっぷり。
ドライフルーツはレーズン2種がメインで、ほかにオレンジピール(レモンピールも?)といったところでしょうか。それと、ナッツ類。カルダモンの香りがほんのりと心地よく漂います。
周囲を覆った粉糖とバターが優しく染み渡ってきて、じんわりと心を和ませてくれるのです。ふうぅしみじみ、ホッ。

最近流行りのフランス菓子のお店が作る豪華なシュトーレンを食べなれると、やや地味に感じるかもしれません。
が、クリスマスまで毎日1切れ食べ進めることを考えれば、食べ飽きず、毎回心を清められるような清浄さを感じさせる味わいは、格別。

華美すぎるものはそれはそれで美味しいなと感激はするのですが、毎日となるとやや疲れるのです。
生まれたばかりのキリストのお包み姿を象っているのですから、貪欲な味ではなく、美味しさを追究した上で、どこか敬虔さを残してほしいなと常々思っています。まァキリスト教の信奉者ではないですけどね。へへっ。

そういう意味でマイスター谷脇正史シェフが作る『シュトレン』はやはり最高峰の地位を譲りませんね。



●『しょうがのクーヘン』 幅10cm 高さ5cm 長さ6.3cm 150gほど。
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これまた再度ご紹介の名品。

谷脇さんが作るクーヘンはいつものことながら、ドイツ流に浮き粉を使っていて、サラサラと口溶けの良さが光ります。

生姜の砂糖漬をダイスにしてたっぷり混ぜ、トップにアーモンドスライスを散らしたシンプルなもの。
後口に残る生姜のヒリッとした刺激が心地いいだけでなく、食感は不思議と林檎ようだし、香りもあれっフルーツ? と思わせるものがあります。
生地は生姜の糖分のおかげで、しっとり感も加わっていて、サラッと感にさらに魅力をプラスしています。

一口ごとにホオーッと驚きの溜め息を吐かされるほどの美味しさ。しかもその驚きが最後まで褪せないところが名品の名品たるところ。
生姜の刺激に慣れると、もっともっとと刺激の強さを求めがちになるのですが、そこをぐっと堪えて、生姜を入れすぎないところ、節度を保った美味しさに止めるところが、ドイツ菓子の名手 谷脇さんらしさですね。お見事です。



シェフの笑顔とお菓子の美味しさを再確認すると、ますますご無沙汰を罪深く感じてしまいます。あぁズボラせず、もっと頻繁に通わなきゃね。



●『シュトレン(2枚入)』価格失念  『しょうがのクーヘン』930円  (※内税)

●「コンディトライ シュターン」
  兵庫県芦屋市東山町1-10  TEL0797-34-5673  定休日/火曜  営業時間/10:30~19:30