レ ザンジュ(1) 『プティ フール サレ』(缶クッキー)

東京の巨頭たちと肩を並べる巨匠 三輪壽人男シェフ(現「鎌倉パティスリーMIWAオーナーシェフ)がかつて長年陣頭に立った鎌倉の名店「レザンジュ LES ANGES 」さん。
シェフが独立した後、評判を聞かなくなりましたが、クッキー缶のデザインがシックでずっと憧れの存在でした。ようやくお取寄せしました。


●『プティ フール サレ』  缶サイズ17.6×8.9cm 深さ5.2cmほど。
画像
嗚呼、やはり素敵です。

アンティーク風がピタリと決まっています。
白地に薄茶色の文字、細身の書体でいかにも品がいいなあ。大きい文字はわざわざ白抜き書体を選ぶ懲りよう。

包み紙も裏側に灰褐色で鳥のイラストを配し、ほんの一部を折り返してチラリと見せるあたりにセンスが溢れています。何を隠そう、缶を目的に購入したので、この時点でもう大満足。


さてさて肝心のクッキーですが、すべて同じ食感のソフトクッキーが4種。いずれも径3cm、3cm角くらいの小さなサイズです。
味は『ドライトマト&オレガノ(9枚)』『レッドチェダー(10枚)』『バジル(11枚)』『ゴーダ(9枚)』。
チーズはオランダですが、全体にイタリアンテイストを感じされますね。缶を開けた時から「あら? ピッツァ」といった香りが立ち上がってきたからでもあります。

画像残念なのは、甘いクッキーをベースにサレ味を載せているところ、でしょうか。
チーズは比較的うまく溶け合っているのですが、ドライトマトやバジルが青臭く感じられ、最後まで違和感が。

パイのように生地自体が塩味の場合、青臭さは感じないと思うのですが、日持ちがしないのでクッキーにしたのかもしれません(シリカゲルのみで1ヵ月半の賞味期限)。

うーん、味優先ではなく、商品企画に合わせて開発した味というイメージ。だから、オレガノとバジル、チェダーとゴーダという味のかぶりも気にならないのかなと思います。無添加ではないのもちょっとね。
デザインの追求と同じ深さで、味の方も探求して欲しかったです。



画像滋賀県守山市の「W.ボレロ」さんの渡邊雄二シェフは今をときめくシェフの一人に数えられますが、「レザンジュ」で三輪シェフの薫陶を受けています。繊細極まりないオリジナル商品だけでなく、恩師開発のレシピをいくつも再現して敬意を表しています。

私たちもそのお菓子を通じて三輪シェフの偉大さを感じている次第。「レザンジュ」にもそのような教えを汲む人がいればいたら…と切に思います。

期待があまりに高過ぎて、サレ系だけに辛口となりました。ペコリ。




●『プティ フール サレ』Sサイズ 1620円  (※内税)

●「レザンジュ 鎌倉本店」
  鎌倉市御成町13-35  TEL0467-23-3636  定休日/無休 営業時間/10:00~19:00