エルベラン(15)『大時計のモンブラン カシスソースを添えて』

兵庫県西宮市、阪急神戸線・夙川駅の北2分。この辺りでは知らない人はいない、と断言してもいいでしょう、地元で信頼の篤い「エルベラン」さん。
55年の歴史のなせる業ですが、二代目の柿田衛二シェフがさらにお客様とのコミュニケーションを厚くして、新たに生み出される商品やすでに伝統となっているお菓子への理解を深めようとしています。
今回ご紹介する『モンブラン』はお店の外壁に飾られて、地域のシンボルともなっている大時計をトップにあしらい、商品自体もシンボル化を図っています。


●『大時計のモンブラン カシスソースを添えて』  径7cm 高さ5.5cm 80gほど。
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やっと、手に入れることができましたぁ。毎秋、期待して訪れているのですがいつも売り切れ、はぁ。狙い通り大人気商品となり、ほぼ午前中には完売となっているのです。
お父さんから経営を引き継いだ時に開発した商品。すでに9年目を迎えているのですが、いつも午後に訪れる私たちは初めての出会い。ラッキーな巡り合わせでした。

珍しくマドレーヌが底生地になっています。マドレーヌといっても懐かしい菊型だけが共通で、栗粉がたっぷり入るオリジナル配合。食感もパサパサではなくしっとりふんわり。円錐形にくり抜いて、生クリームを薄く塗って、もう一度はめ戻し、上にたっぷり生クリーム。
その上にモンブランクリーム。丹波栗のペーストに生クリーム、そしてマスカルポーネを加えたもの。バター無し。
トップは珈琲のマカロン、大時計の文字盤風に数字が書き込まれています。スポイトにはカシスのソース。

ほおッ、栗のマドレーヌがけっこう主張して香ばしいベースを作り出すとともに、穏やかなほわっと感で食感のイメージも一挙に作り上げてしまっています。生クリームとモンブランクリームはその上をなぞるように気持ちよく風味を載せて行きます。
フランス風こってり重厚モンブランを食べ慣れていると、その軽やかさ、控えめな甘さに小さな驚きがあるのではないでしょうか。
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丹波栗を使って、和栗の繊細な風味を楽しむためには、お酒はなし、砂糖も控えめに(そうそう、繊細な栗の香りを閉じ込めたくて作りたてをすぐ透明パッケージにいれているのだそうです、もちろん乾燥を防ぐことも)。

これくらい軽やかだと、シーズン中に2度、3度と食べたくなるでしょうね。その上、カシスソースを途中から掛けると、味変というかモンブランの表情がぐっとシックに変わります。面白い。
とまァ、私たちがなかなか出会えなかったのも当然の人気です。お見事。


柿田シェフ、夏休みにニュージーランドに家族旅行をされたそうです。レジャーの最中に、現地の人たちの人生を楽しむ姿勢と、そのために経営者も労働者も同じ価値観で働き方のシステムを追究している姿勢を学んだとか。
貪欲に自身の経営論に取り入れているようです。早速、クッキーデーだけだった昼休みを全営業日に拡大しました。そういった人生観がお客様にも広まればと願っているのでしょうね。

●『大時計のモンブラン カシスソースを添えて』520円  (※外税)
●「エルベラン」
  兵庫県西宮市相生町7-12  TEL0120-440-380  定休日/火曜  営業時間/9:30~12:30、13:00~18:00(月木金土日) 水曜クッキーデー9:30~12:30、13:00~16:00  
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