ヴァレンタインチョコレート『トップバリュ 70%シリーズ3種』『トップバリュ オーガニック&フェアトレード2種』『コープ 70%&85%2種』『キャンドゥ 70%』『阪急百貨店 カカオ100%ジュース』

チョコが恋しい季節。明日2月14日はヴァレンタインデーですね。
最近、ソムリエ並みの舌と鼻が要求されるようになってきたチョコレートに腰が引け気味ですが、元々好きなお菓子なのでヴァレンが近づくと、やはり心浮き立つものがあります。
とはいえ昨今の百貨店の力の入れ様は異常というしかないですね。ボンボンショコラが1個500円、600円しても驚かない世界。板チョコは1g20円以上。はぁ?! 間に何社も商社が入り、企画の人間を立て、派手な宣伝を打ち、豪華なパッケージ。関わる無数の人々の利益すべて負担させられているのですね。甘い汁に群がっている蟻の姿が見えてくるような、そんな気分です。

で、それじゃあ、個人店だ。ふと、ある情報紙のチョコレートの紹介記事が目に飛び込んできました。阪神間でいま人気のパティスリーですが、ボンボンショコラが、な、なんと1粒500円! 開いた口が塞がらないとは、このこと。どんなに高級な素材を使用したからといっても、ショコラティエとしての実績も公的な評価もないのに500円という値付けを平気でする、その精神を疑ってしまいました。髙けりゃ上等と早合点する消費者を狙っているのでしょうかね。こちらのお菓子は食べたことがあるし、たしかに美味しいとは思いましたが、まだ食べていなくて気になっていた人気の缶クッキーは絶対買ってはいけない、と心に誓いました。

というわけで、ご近所を散歩がてら徒歩で一巡り。スーパー2軒「ダイエーグルメシティ夙川店」「コープ苦楽園店」と、百均「キャンドゥ」(ダイエーの3階)に行ってみました。「いかりスーパー苦楽園店」は格安チョコはなかったので素通り。
その道すがら、下校中の中学生に遭遇。前二人が女子、少し間をおいて男子二人(一緒に帰っているのか違うのか微妙な距離感が好ましい)。私が追い抜こうとした時、突然男の子の一人が「俺のお返しはゴディバやで~」とやや大きな声。女子二人は振り向きもせずはしゃぎもせず、無視。
むむむ、そうか君はちゃんとお返しをして、しかも中学生にとってはとても高価なチョコを奮発するのか。だから、チョコちょーうだいね。
と、健全で可愛い青少年の心のうちを推察しました。…… ふうぅぅ、ある種の緊張感に包まれる狂おしい季節でもあるわけですね。

だけどやっぱり、阪急百貨店梅田本店の毎年恒例「バレンタイン チョコレート博覧会」はチョコ好きの血が騒ぐ。人混みが苦手なので、新型コロナウィルス情報でお客さん少ないかもと期待して行けば、さすがは阪急さん。熱気溢るる女子女子女子時折男子女子。それも試食やイートインに備えて、マスク率とても低い(阪急電車内は半分以上がマスク着用の日でした)。女の子たち元気だね。そんな中、気になっていたチョコドリンクをゲットいたしました。


●『トップバリュ  70%シリーズ』 @40g
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ほお、あるじゃないですか。ハイカカオ、原産地の農園名まではありませんが国名表示がちゃんとされています。
◆エクアドル
どれどれ。おおっ、一瞬華やかなイメージ。メインはヴァニラの甘~い香りがふわんと。そしてバターやナッツ風の香りも感じられます。香りと口溶けはいいけですね。食べやすいチョコ。
◆ドミニカ共和国
フムフム、フローラルな香りが広がります。わっ心地いいフルーツっぽい酸味が魅力ですね。最後に口に残る渋みが長くて、ほんのちょっと気になるかな。うん、でも悪くないじゃないですか。
◆インドネシア
嗚呼、やっぱりウッディー系というか、“旧家の匂い”がします。ショコラトリーのものを食べた時も感じたので、これが持ち味なんですね。パッケージには、香ばしいナッツ感と書いてありました。


●『トップバリュ  オーガニック&フェアトレードシリーズ』  @85g
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この価格帯でオーガニック&フェアトレード? 
フェアトレードは生産者に利益が届いていないという話しもありますが、しないよりはましという話しもあります。悩ましい。有機JASマークもちゃんとついていたりして、ふむ。原産国はベルギー。
◆ダーク80%
カカオのパーセンテージが高いのですが、酸味を感じるからか意外なほど食べやすい。80%の割にはどんどん食べたくなります。
◆ミルクチョコ37%
ミルク感が強いですね。香りの持続力はさほどではないけれど、「ハーシー」的な粉ミルク感を思い出させる、ミルク風味です。
ダークばかりを食べつづけていたので、一口目はわっミルクッ甘~いと上々。だけど後に続かないきらいがあるかも。


●『コープCOOP 70%&85%』 70%100g  85%90g
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どちらもCERTIFIED(持続可能栽培)認証を受けたカカオを40%強使用しています、という表記がありました。 
なお、大袋に1個1個個包装になっていて、過剰包装になっているのは生協精神に反しているような。
◆70%  
ガーナ産カカオマス32%、とコートジボワール産32%使用。一番香りが強く逞しいけれど……。ちょっと人工香料的印象かな。
◆85%  
ガーナ産カカオマス37%とコートジボワール産39%などをブレンド。意外と口溶けがいいし、砂糖が少ない割には甘味を感じます。へぇ。



●『キャンドゥCan Do  70%』  45g
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味噌蔵の近くを通って溜まり醤油の香りを嗅いでいるような。ははっ、ちょっと個性的。これも個包装されていて、保存には便利です。


いずれも最高とは言えませんが、値段のことを考えれば善戦しているというべきでしょう。価格は10分の1、20分の1ですからね。口溶けをもう少し改良すれば、さらにワンランク向上間違いなし。大したものじゃないですか。

よくよく考えれば、庶民的なスーパーでこういったハイカカオのチョコが日常的に手に入れることができるの(ヴァレン特設コーナーではなく普通の売り場で購入)は、百貨店が何年もかけてチョコの魅力を大々的に訴えてきたからではないでしょうか。おかげでミルクの板チョコしか知らなかった私たちは、カカオに目覚め、慣れ親しみ、カカオの味をも語るようになった。スーパーも消費者に応えて、力を入れだしたわけです。そう思うと、百貨店を頭ごなしに否定するのは早計な気がしてきました。
実際、今年は阪急百貨店のおかげで人生初の経験を。カカオ100%ジュースです。こういった新しいものを率先して提供できるのは百貨店ならではですね。では、ご紹介しましょう。

●『KOA(コア) カカオ100%ジュース』
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カカオポッドと呼ばれるラグビーボールのような実の中に、真っ白な綿に包まれて種がぎっしり詰まっています。この種を発酵させて焙煎、擂り潰したものがチョコレート。
じつは現地の人しか味わっていなかった綿の部分、これがすぐれたトロピカルフルーツだったのです。ベトナムのカカオ農園を訪ねた「エルベラン」の柿田シェフから“すごく美味しいですよ”と聞かされて以来(彼はベトナムベンチェ省で食べたカカオの実をイメージした『カカオ・ベンチェ』というプチガトーを開発)、憧れの存在になっていたのでした。今回飲めたのはガーナ産。

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さてさて、あにはからんや、期待を上回る美味しさ、わぉ! キリッとした酸味はパッションフルーツを思わせるものがあり、香りはマンゴーとガヴァを合わせたような。初めての組み合わせですが、味も香りも未知の体験ではないので、分かりやすい美味しさ。チョコレートとはまったく異質な爽やかさ。
会場の熱気で喉が渇いていたので、氷入りが嬉しい。いいですねぇちょっとほれ込んでしまいました。でも、たっけぇ! 高すぎるっ!

●『トップバリュ 70%シリーズ』@178円 
『トップバリュ オーガニック&フェアトレードシリーズ』@248円   
『コープ  70%&85%』@248円   
『キャンドゥ  70%』100円    
『KOA(コア) カカオ100%ジュース』500円     (※すべて外税)

●「イオン系列店 ダイエーグルメシティ夙川店」
●「コープCOOP 苦楽園店」(製造/日幸製菓)
●「キャンドゥCan Do ダイエーグルメシティ夙川店3階」(製造/大一製菓)
●「阪急百貨店梅田本店」