ブーランジュリー ビアンヴニュ コフレ(2)『オレンジのクグロフ』『フィナンシェ』『フロランタン』『ケイクピスターシュ』
阪神間でもっとも勢いのあるパン屋さんの一つ「ビアンヴニュ」さん。本店は御影ですが、今回は阪急神戸線・六甲駅の北2分ほどのところにある支店「コフレ coffret」を訪れてみました。
本店と違って冷蔵ケースがあり『苺ショート』や『プリン』のような要冷蔵の生ケーキが少量ながらあるところ。それが特長になっているのですが、今回はずっと気になっていた未食の焼き菓子をチョイスすることにしました。なお、なにも聞いておりませんので間違っていたら乞うご寛容。
●『オレンジのクグロフ』 径11.2cm 穴径2.7cm 高さ7.5cm 230gほど。

クグロフ生地というよりブリオッシュに近いかもしれません。リッチで、ふっくらと軽やか。
一般的なレーズンではなくオレンジで風味付け(ピール入り)しているので、より軽快で華やかに感じられますね。適度に引きがあって口溶けが良く、よく醗酵したエアリーな生地の魅力が全面的に活かされています。

伝統菓子の一ヴァージョンとして珍しさはありませんが、優しくて品が良く、とても美味しい美味しいよぉ~。
もぅ満足感いっぱい。生地の卵の風味とオレンジの爽やかな薫りに魅了されます。表面にフォンダン、そして粉糖を掛けているのが優しい甘さを添えて、いっそう美味。
驚くことは、どこにも過剰なところがないのに、印象深い味わい。一体なぜ? ふうぅお見事です。
●『フィナンシェ/プレーン』 9.5×5cm 厚み2cm 45gほど。

おやっ色黒のフィナンシェ。もしかしてほろ苦? と心配しましたが、味にはまったく影響なし。焦がしバターを使っているのでしょうが、ブールノワゼットの香りというよりも、芳醇なバターの風味が広がっていきます。
アーモンドもふくよかに香り、豊かなイメージ。サックリとした食感からしっとりとバターが感じられる食感に移行して行くあたりのライブ感に、思わずニンマリ!
●『フロランタン』 6.3×3.8cm 厚み1.4cm 30gほど。

ガリッザクッ! なんとも豪快な食感とともに、アーモンドカラメルの香りが立ち上ります。
よく焼けたサブレとサブレよりも厚めのアーモンドスライスのカラメル和えの層のバランスが贅沢で、最初の一口「最高!」と叫びたくなったほど。
だけど、カラメルの再結晶化が完全ではないせいか、二口目にはネチッと歯に着いてしまいました。うーん、美味しいだけにちょっと残念。
●『ケイクピスターシュ』 幅4.9cm 高さ5.5cm 厚み2cm 30gほど。

ほぅ奇麗な緑色。ケイクはドイツ風のサラサラとした口当たりのものが好みなのですが、これはその感触に近い仕上がり。バターの良さを感じさせつつ、品よくくどくありません。
ピスタチオのナッツ感もあり、とても豊かな味わい。そこへグリオットチェリーが点描となってあしらわれています。色の組合せもピタリ。豊かな味わいに酸味のアクセントも利いています。キルシュ漬だったのでしょうか、わずかにアルコール感もありますね。
グリオットとキルシュの風味がピスタチオの香りをマスキングしてしまっているのが少しもったいないような気もするし、否、ないと少し寂しいし…、どちらを採るか痛し痒しといったところですね。ほかのケイクも俄然気になります。

焼き菓子はいずれもロゴ&イラストがついた専用の袋に入っています。ギフト用の箱も用意されていて、えっパン屋さんだったよね、ここ? と確認したくなるほど。
大下シェフが前回お目に掛かった時に「パン屋以上、ケーキ屋さん未満」とおっしゃっていましたが、今回の焼き菓子類、たしかにパン屋以上。
いやいや、その言葉は謙遜ですね。ケーキ屋未満ではなく、同等か、値段やパッケージのことも考慮すればひょいと飛び越えて“以上”という見事さ。ケーキ屋さんにとって本当に怖い存在です。
それに加えて、こちらは販売員の方が気さくで親切なのも魅力です。以前、本店で確認したようにメモを取るのはもちろんOKなのですが、黙ったままメモを取るのはやはりいただけない、と感じ、一応「メモ取っていいですか?」と尋ねると、「はい。紙、お持ちですか?」という返事。うーん、優しいなぁ。ちょっとしたことだけど、買い物が楽しくなるんですよね。
いいお店は、味も接客も雰囲気も花丸、という好例でした。
●『オレンジのクグロフ』600円 『フィナンシェ』180円 『フロランタン』200円 『ケイクピスターシュ』200円 (※外税)
●「ブーランジュリー ビアンヴニュ コフレ」
神戸市灘区山田町3-2-6 TEL078-414-8825 定休日/日曜 営業時間/9:00~19:00
本店と違って冷蔵ケースがあり『苺ショート』や『プリン』のような要冷蔵の生ケーキが少量ながらあるところ。それが特長になっているのですが、今回はずっと気になっていた未食の焼き菓子をチョイスすることにしました。なお、なにも聞いておりませんので間違っていたら乞うご寛容。
●『オレンジのクグロフ』 径11.2cm 穴径2.7cm 高さ7.5cm 230gほど。

クグロフ生地というよりブリオッシュに近いかもしれません。リッチで、ふっくらと軽やか。
一般的なレーズンではなくオレンジで風味付け(ピール入り)しているので、より軽快で華やかに感じられますね。適度に引きがあって口溶けが良く、よく醗酵したエアリーな生地の魅力が全面的に活かされています。

伝統菓子の一ヴァージョンとして珍しさはありませんが、優しくて品が良く、とても美味しい美味しいよぉ~。
もぅ満足感いっぱい。生地の卵の風味とオレンジの爽やかな薫りに魅了されます。表面にフォンダン、そして粉糖を掛けているのが優しい甘さを添えて、いっそう美味。
驚くことは、どこにも過剰なところがないのに、印象深い味わい。一体なぜ? ふうぅお見事です。
●『フィナンシェ/プレーン』 9.5×5cm 厚み2cm 45gほど。

おやっ色黒のフィナンシェ。もしかしてほろ苦? と心配しましたが、味にはまったく影響なし。焦がしバターを使っているのでしょうが、ブールノワゼットの香りというよりも、芳醇なバターの風味が広がっていきます。
アーモンドもふくよかに香り、豊かなイメージ。サックリとした食感からしっとりとバターが感じられる食感に移行して行くあたりのライブ感に、思わずニンマリ!
●『フロランタン』 6.3×3.8cm 厚み1.4cm 30gほど。

ガリッザクッ! なんとも豪快な食感とともに、アーモンドカラメルの香りが立ち上ります。
よく焼けたサブレとサブレよりも厚めのアーモンドスライスのカラメル和えの層のバランスが贅沢で、最初の一口「最高!」と叫びたくなったほど。
だけど、カラメルの再結晶化が完全ではないせいか、二口目にはネチッと歯に着いてしまいました。うーん、美味しいだけにちょっと残念。
●『ケイクピスターシュ』 幅4.9cm 高さ5.5cm 厚み2cm 30gほど。

ほぅ奇麗な緑色。ケイクはドイツ風のサラサラとした口当たりのものが好みなのですが、これはその感触に近い仕上がり。バターの良さを感じさせつつ、品よくくどくありません。
ピスタチオのナッツ感もあり、とても豊かな味わい。そこへグリオットチェリーが点描となってあしらわれています。色の組合せもピタリ。豊かな味わいに酸味のアクセントも利いています。キルシュ漬だったのでしょうか、わずかにアルコール感もありますね。
グリオットとキルシュの風味がピスタチオの香りをマスキングしてしまっているのが少しもったいないような気もするし、否、ないと少し寂しいし…、どちらを採るか痛し痒しといったところですね。ほかのケイクも俄然気になります。

焼き菓子はいずれもロゴ&イラストがついた専用の袋に入っています。ギフト用の箱も用意されていて、えっパン屋さんだったよね、ここ? と確認したくなるほど。
大下シェフが前回お目に掛かった時に「パン屋以上、ケーキ屋さん未満」とおっしゃっていましたが、今回の焼き菓子類、たしかにパン屋以上。
いやいや、その言葉は謙遜ですね。ケーキ屋未満ではなく、同等か、値段やパッケージのことも考慮すればひょいと飛び越えて“以上”という見事さ。ケーキ屋さんにとって本当に怖い存在です。
それに加えて、こちらは販売員の方が気さくで親切なのも魅力です。以前、本店で確認したようにメモを取るのはもちろんOKなのですが、黙ったままメモを取るのはやはりいただけない、と感じ、一応「メモ取っていいですか?」と尋ねると、「はい。紙、お持ちですか?」という返事。うーん、優しいなぁ。ちょっとしたことだけど、買い物が楽しくなるんですよね。
いいお店は、味も接客も雰囲気も花丸、という好例でした。
●『オレンジのクグロフ』600円 『フィナンシェ』180円 『フロランタン』200円 『ケイクピスターシュ』200円 (※外税)
●「ブーランジュリー ビアンヴニュ コフレ」
神戸市灘区山田町3-2-6 TEL078-414-8825 定休日/日曜 営業時間/9:00~19:00